長岡造形大学第3アトリエ棟*
- 1.長岡造形大学第3アトリエ棟*
- 2.長岡造形大学第3アトリエ棟-その1-
- 3.長岡造形大学第3アトリエ棟-その2-
- 4.朝日新聞/’10.05.27*
- 5.JSCA/2011*
- 6.現代日本の建築家/2011*
- 7.近代建築/’11.vol65
- 8.ディテール/’12.春季
- 9.学会選集/2012*
- 10.ディテール/’14.冬季*
- 11.ディテール/’14.夏季*
- 12.朝日新聞「建てモノがたり」で紹介されました
プロジェクト名 | 長岡造形大学第3アトリエ棟 | |
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施設の竣工年 | 2010/3/1 | |
所在地 | 新潟県長岡市 | |
建築主 | 長岡造形大学 | |
用途 | 大学 | |
面積 | 敷地面積 | 115,274.76㎡ |
建築面積 | 1,214.91㎡ | |
延べ床面積 | 3,263.94㎡ | |
写真撮影 | FOTOTECA木田勝久 |
※前職在籍時に、主担当として設計・デザイン監修から現場監理まで手がけたプロジェクトです。
コンセプト
本計画はアトリエ、デッサン室、市民工房の機能からなる。アトリエは創作の場であると同時に、講義や展示等多様な活動に対応する事が求められた。
私たちは3つの講義単位を屈曲し連結した連続空間とし、可変性のあるカーテン、透明性のあるガラススクリーンを設け、この空間に一体感と適度な独立性を創出した。
構造計画ではRC造をベースに「ランダム開口のある連続外壁+独立する内壁+フラットスラブ」による固有の空間性を試みた。
(現代日本の建築家100選2011より引用)
長岡造形大学は「新しい時代に置けるデザインの実践的教育研究の場」を目指すデザイン専門大学である。本計画のプログラムは、基礎造形を学ぶ新しいカリキュラムの為に増設されたアトリエ、デッサン室に加え、本学の「地域開放」の拠点となる「ものづくりの喜び」を体験できる市民工房からなる。
本学の特徴であるアトリエは、学生各自がデスクを持つ創作の場であると同時に、講義や展示等、多様な活動に対応する事が求められた。私たちはそこで、3つの講義単位を屈曲して連結した連続空間とし、可変性のあるカーテン、透明性のあるガラススクリーンを設け、この空間に一体感と適度な独立感の双方を創出する事を試みた。
この屈曲したアトリエユニットは、半階ずれながら向かい合わせに配置され、建物中心を貫く屈曲する吹き抜け(クレバス)を生み出す。
クレバスを巡る廊下からは、アトリエでの多様なデザイン活動を垣間見る事ができ、建物全体に活気と一体感を生み出している。外観では、市民開放のシンボル施設として、ランドマークとなりうる斬新さが求められた。
私たちはそこで既存建物のボリュームに調和しながらも、対比的な表情をつくるべく、マッシブなコンクリート壁に、シャープな平行四辺形の開口が踊る特徴的な外観を創りだしている。構造計画では「各棟異なる構造形式とその特徴を生かす空間性」という開学以来のデザインテーマを継承し、経済的なRC造をベースに「ランダム開口のある連続外壁+独立する内壁+フラットスラブ」による固有の空間性を試みている。
(現代日本の建築家100選2011・近代建築vol.65より引用)