美しい建築を確かな技術力で実現します
教育者宮脇檀を語る

大学生に混じって

先月末、九州産業大学で中村好文さん×中山繁信さんの講演会が行われ、一般参加可能でしたので私も聞きに行っていました。

あのふわっとしたプレゼンテーションが印象的な中村さんが、どんな方なのかも知りたかったし師匠の宮脇檀さんが大学でどういう教育をされていたかもとても興味があったのです。

宮脇さんが行なっていた教育の話の中で、このことが印象に残りました。

・住宅において行われる’もてなし’も、生徒が実体験として理解できるよう考えていたこと。

・誰もの前にも道が見えるようにと建築設計だけではない色々なことを教えていたこと。

・先生たちの中で先輩後輩の関係が出来ないように、違う大学出身の先生を呼んでいたこと。

 

宮脇さんは生み出す空間の素敵さや面白さ、建築に没頭することの楽しさも身を以て示していたようです。

実はそこが大学での体験として一番大事なことで、

仕事で辛い場面で何度も何度も思い出すのは大学時代の記憶だったりします。

 

ピーマンスケッチ

もう一つ。

宮脇さんは、授業でピーマンの平面・断面・立面のスケッチを書かせていたとか。

このエピソードを聞いて、私はピーマンがとても面白い空間に見えてきました・笑。

洞窟建築みたいな地中に埋まっている空間も作ってみたいのですが、ピーマンの内部は性格が近いものがあります。

私は円錐とか書かされましたが、ピーマンの方が面白いですね。