わが郷里、半田のこと
私の地元ミツカンの本社のある半田は、運河と蔵のある美しい街として知られています。
’いつもの景色’が、特別美しいと感じる瞬間は誰にでもあるのではないでしょうか。原風景のような。
半田市の中で私がゆっくり歩いてみてほしい場所ひとつめは、絵本「手袋を買いに」の作者で有名な新美南吉にゆかりのある矢勝川沿いの散策路です。
春には所々に菜花が咲いたのどかな風景を、秋には赤い彼岸花がびっしり咲いたパッと目を引く美しい風景を楽しむことができます。
私が通った高校は、そのすぐ近くにあります。多感な、将来に思いを巡らせていた高校時代、私はよく親友とともに所属していた弓道場の道場を抜け何時間もその散策路を話しながら歩き続けていたという。思い出深い場所です。
道はどこまでも続いていくように思え、でも必ずどこかに繋がっていると思わせてくれる。不思議な魅力がありました。
都会とは違うゆったりした時間が、半田には流れています。
ごんごろ緑地は、最寄駅から少し離れていますが是非訪れてみてほしい場所です。
ちょっと冬は寒いですけどね。暖かくなったら。
ちなみに、この記事のトップに載せている写真なんだか分かりますか?
ごんぎつねのワンシーンを表現したもので、市役所の入り口に立っている時計アートです。とても可愛いアートですよね。
10年以上お付き合いが続いている女性経営者として先輩の会社(※アートココ)が手がけたアートです。その方と一緒に仕事をしたのは、半田市役所ではなく20代で研修所を設計していたときです。いかに見る人が楽しめるか、そして空間や周りの環境と馴染むかをしっかり考えて提案をして下さるので、完成形が素晴らしく仕事としても楽しかったです。
時計を見るたびに、その人のことを思うという・・・。
私は建築も同じだと思っています。完成形がデザイン性が高く、かっこよく、使いやすい。
そして新しい提案がある。
それが当然にあって見るたび建築を訪れるたびに、一緒に頑張った人たちのことを思い出す。
久々に会うことがあると、何時間でも当時の話で盛り上がる。
そういうプロジェクトが最高に幸せです。
これからも常に、そうありたいと願っています。
それと、
自分の地元へ恩返しをする。これも、私のひとつのテーマです。
オススメしたいものは、まだあります。
ミツカン本社のある運河沿いの一帯です。近年、ミツカンミュージアム’MIM’がオープンしてテレビなどのメディアにも取り上げられたので目にした方もいるかと思います。
あとは、半田赤レンガ建物。
これらは、また次の記事で!