旅の話_出雲大社参道
門司港駅前広場に続き、小野寺さん設計の外部空間!と出雲大社に入る前から盛り上がるのは私だけ。一般には気づかれないほどの自然なデザイン。
でも、行政・関係各所と粘り強く協議しただろうことが感じ取れる。自然で上品な空間。
自宅に戻り、改めて出雲大社参道の設計を行った小野寺さんの著書を読み返した。
出雲大社の鳥居前の空間は、勢溜と呼ばれてそこから100m弱の範囲は歩道を拡幅し、勾配が調整され沿道の店舗も一新されたようだ。
何気なくさすが”立派だな”と感じた大判の石畳舗装は、強い信念で採用され実現されたようで、やはり何か感じ取るところには人の思いが込められているのだな。
出雲大社のシンボルの青龍が、参道のデザインのメタファーだろうだが、それは多分、龍の背中。うろこの表現だろう。知らぬ間に人は龍の背に乗せられて参拝している。
そういうことなんじゃないかな。
/佐藤真紀
追記:余談になりますが、NHKの特集番組を見て、歌手竹内まりやさんのご実家が出雲大社のすぐ目の前の老舗旅館だということを知りました。次回は泊まってみたいと思っていた旅館だったので驚きましたし、TVに殆ど出ないで音楽活動をされていることが、トライ&エラーの結果の戦略的なものだという事に納得と凄さを感じたのでした。