旅の話_出雲大社
出雲大社へ、子供時代以来2度目の来訪。
当時、行ったことは覚えていてうろ覚えながら、菊竹清訓さんの「庁の舎」は確かに隣を通った・・・でも子供だったので、あの大きな鳥居の方が記憶に残っています。
今回、庁の舎は当然ながら既に消失しています。
長くそこにあっただろう物がないというのは、寂しいものです。
本殿の圧倒的な存在感、荘厳さはその場に立つと全身で感じました。部材一つ一つのスケール感が大きくて、背に抱える山々と相まって全体として迫力のある建築。
そこに確かに神は宿ると感じられるなにか。
食い入るように眺めているうちに、移動予定時刻を大きく過ぎてしまいました。
「庁の舎」は無くなってしまいましたが、同じく菊竹さんの「神祜殿」は健在。
本殿の構成を抽象化したかのような屋根デザインが、ただものではない雰囲気を醸し出しています。
少し小さな生き物(猫とか)にも見えなくもない、愛嬌のある立ち姿です。