列島縦断の旅-2
元は立派な料亭で、現在もたまに使われている木造の施設。
それは戦時中に国に接収され、かつては自分のものだったのに国に対して家賃を払い続けている。
老朽化したのと維持費が重くこのままでは、先が短い・・・そんな建物を見せてもらいました。
1階は厨房と、一つ一つが4畳程度の小さな部屋がいくつか。
そして2階には立派な100畳間と、窓に面した広い廊下がありました。
廊下の外壁側の壁には伊勢湾台風の被害の爪痕が残り、柱が歪んでいる部分が見受けられます。
北九州には、三宜楼が同じく料亭建築としてあります。
地元有志の寄付と市の出資で大規模改修を行い、現在も高級料亭として使われています。
写真を見比べるとよく分かりますが、二つの施設の構成は似ています。
2階に100畳間に廊下が配置された構成、1階は小部屋というのが料亭の典型的なプロトタイプだったということでしょうか。
実際は三宜楼のような程度まで本腰入れて修復しないと、誰もが安心して使い続ける建築に生まれ変わらないのだと考えています。
非常に魅力的でありながら、実際の利用を考えると課題が多い半田の施設を見ながら何かともどかしさを感じました。
蔵
料亭ほどの規模ではないけれど、可能性を大いに感じて注目しているのが「蔵」です。
蔵利用でお悩みの方、是非とも弊社にご相談頂きたいです。
私は関東近辺から、山形、神戸、知多半島、瀬戸内、金沢など全国の味噌蔵から醤油・酒・酢などの蔵まで色々見てきています。
一歩中に入るとひんやりとした空気が感じる蔵は、リノベーションするにも、汎用性が高く、何にでも変換しやすいと考えています。
使われてない蔵を何かに活用して欲しいとお考えの方、
蔵を使ってギャラリーやレストランを経営したいとお考えの方、ぜひお声がけください。