美しい建築を確かな技術力で実現します
1604 Simonoseki

まず現地を見てみよう

Post Series: 事務所設立Project

2016年春、夫の転勤が決まりました。
長い間日本設計(東京の大手組織設計事務所)で働いていた私は、どうするべきかすぐには思いつかず、とりあえず東京に残ることにしました。

最初にやったのは、いつも仕事を始めるときと同じように
現地を見にいくという事でした。

夫が転勤して一週間後の週末、
始発の飛行機に乗り山口宇部空港に降り立っていました。
山口県と言えば子供の頃に萩・津和野へ家族旅行で行きましたが、大人になってからは初めてです。

下関へ向かうバスの中から見える景色に、正直、心の中はザワついていました。
自分にとってはいい建築を生み出すことが仕事。
これから仕事は一体どうするのか・・・

唐戸という停留所を降り、
まず最初に水族館(海響館)へ向かいました。
そこで思わぬ感情を抱くことになるのです。

 

キラキラした海を見て

唐戸から関門海峡、門司港を臨む景色は素晴らしく魅力的で、
こちらから対岸の陸地が見えるという距離感と太陽の光を受けてキラキラした海を船が行き交う様子は、
ずっと見ていても飽きません。

お気に入りの場所が一つ出来、自分の気持ちが’今までと違うアプローチにチャレンジしてみよう’と変わった瞬間でした。

今までと違うアプローチ。とは、
自分の活動範囲を限定しないということです。

縁ある人・企業・世界のために力を尽くす。
そのために、自分も縁ある場所に拠点を持つ。
そして

建築を考える事を通じて、人の想いに寄り添い、技術を継承し、上質なものを後世に残していく。

これを、今後やっていきたいと思っています。
実際にスタートするまでに、現地の事務所に所属してからにするか最初から会社をつくるか
最終判断は秋までに・・・!

早速、九州を散策

九州工業大学事務棟

九州工大に清家清氏の作品があることに気づいて、早速行って来ました。

鬱蒼とした樹々の先にどっしり落ち着いた、でも圧倒的な存在感のある建物がありました。「確かに、デザインが受け入れられる土壌があるのね」と肌身に感じて理解しました。

九州工業大学記念講堂

そして、とよみつ姫との出会いも・笑。

気軽に話しかけてくれる人の陽気さに触れました。

姫はイチゴかと思ってましたが、イチジクだと知るのはもうちょっと後になってからです・・・。

姫との出会い