美しい建築を確かな技術力で実現します
北欧旅

女性で建築を仕事にするという事

何度もお声がけ頂いていた、構造関係の女性の勉強会’なでしこ会’に先日やっと参加してきました。
構造の議論をちょこっと期待していましたが、今回の議題は、女性の生き方についてという話題でした。

正直、ジェンダー論などには私は興味がないのですが・・・。
もしかして、ブログを読んでくれている人やたまたま目にした人の中に建築の道を選ぼうか迷っている学生がいるかもしれないと思うので、少しだけ整理して書いておこうと思います。

基本的には自由に働き方を選べるという点で、(好きであれば)建築は女性にも向いている職業だと今でも私は思っています。バリキャリとして男女関係なく猛烈に働く環境であれば、大変な一方で育児休業などが充実しているところが多いですし、自分で事務所を立ち上げれば自分のペースで、時間すら設計することも出来ます。働き方をデザインできる可能性がある職業です。

ただ、やはり男性より体力は無いので30歳を過ぎたら無理を重ねると体調を崩してしまうので気をつけなくてはいけません。男性同等に図面印刷時や提出時には徹夜もせよというのは、今時おかしいと思います。(実際に、そういう時も沢山ありました。)

あとは、配偶者の転勤などによってはキャリアチェンジをするかどうか決断に迫られます。これは、他の職業でも同じことです。

目の前の自分の境遇を’あー不公平’と思うか、前向きに’違う道を歩むチャンスかも’と思うかで、日々の幸せ度が違ってきます。私は不器用なりに、後者を選び自分が幸せだと感じる流れに乗ることを選んだだけです。

 

一度きりの人生、後悔の無いようにその時々で選び取っていく。

 

そのことに比較的対応できるのが、建築という仕事です。

世の中のビジネスシーンは圧倒的に男性が多いので、男性である方が仕事がし易いという現実はあります。でも、そこは自分の運と努力と腕次第。

自分の事務所を運営していくというのは想像以上に大変なので、会社員の方が楽だった・・・と思うことも実はありますが、自分が自分らしくいられる場所をつくりつつあると思ってます。