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2020.10 GA166

建築への期待

読書の秋といえば。独立してからGA(建築専門誌・Global Architectureの略)は特にじっくり読むようになり、結構ズバッとはっきり意見を戦わせていて清々しく感じます。個人的理由かもしれませんが、以前と印象が違います。

今月、読んだGAで、共感した事があります。ひとつは、公共建築の設計に対するジレンマについてです。

「運営者と直接打ち合わせできるわけでもなかったり、担当者自体が数年ごとに変化し、建築家としては何に向かって提案しているかが感じ取りにくい」「実際の使われ方と連動しずらい」というものです。私もジレンマを感じていたことで、分かりやすい例でいうと、「地域開放エリア」をつくるとして、具体的にどういう風に使うかの議論を市民の方としないまま設計することになる。といったことです。

公共建築の決定の仕組はそう簡単には変わらないでしょうが、民間のプロジェクトで、公共性のあるものであれば、公共建築設計の経験もある自分は、また違うやり方が出来るはず。と今後の可能性に期待しています。 -つづく-