美しい天井
今月のはじめに建築学会主催の見学会で、浜松へ行ってきましたが今日はその道中でのお話です。
京都で途中下車して、20年来の友人で建築雑誌の編集長をしているHさんと話をしてきました。
彼女も私と同じく今年、夫の転勤に帯同し転居しました。東京にいる頃からそんなに頻繁にあっているというわけではないけど折につけて見学会に行ったり食事をしたりと続いている関係です。
九州と京都という距離が出来ても、今年は7月にも東京で会っているのだから縁ある人とはそういうものかな。と最近思うようになりました。
本当は半日でも時間を作ってゆっくり散策しつつ話をしたいところですが、今回は駅構内の「宝泉」で会うことにしました。
このお店、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが大事な人と会うけれど、改札を出る時間がない・・・という時、とてもオススメです。
内装も落ち着いていてゆったりと座れるレイアウト。店内も駅の構内だということを忘れるほど静かです。京都らしい雰囲気と味とを少し楽しめるというのが何よりイイ。
天井が美しい
京都を発ち、次に向かったのが半田「旧中埜邸」。
昔は木々に覆われ、荒れ放題で外から様子を伺い知ることが出来ないほどでした。
内部を見学し、私は天井に一番驚きました。予想以上に天井高さがあり、装飾がご覧の通り美しいものだったからです。鳥取に行った際に見た「仁風閣」も同じく天井が美しかったことを思い出しました。
天井を美しく見せるというのは、ゆったりと座り天井を眺める時間を持っているという情景が背後にあります。そこに私は魅力を感じてもいます。
私も天井にはこだわりを持ってデザインしてます。と言っても装飾を施すというよりは、そこにある機能を美しく見せる。というこだわりです。
空間の性格に合ったデザインが良いですよね。