船の話からつれづれなるままに
海上の空間は動く前提だから面白い。というお話を前回少し書いていますが、具体的にどういうことかというと・・・。
・人がよろめいてぶつかっても安全
・多少高波でも、什器(棚とか椅子とか机とか)が動かない
・ふらつきながらでも安全に移動が可能
分かり易いところではそういう点に、特に気を遣ってあります。
同じように、輸送・移動手段を考えてみると・・・電車はそもそも揺れる幅が制御されているし、
飛行機は揺れる時にはアナウンスが流れシートベルトをして着席しなければいけない。
船(客船など)が一番揺れに対しての空間の設計が、丁寧にされている必要があるということになります。
ちなみに、客船に乗ったら自分だったらこういう内装にするな・・・といつも想像しています。
まずは乗り場からラウンジへのアプローチを、丁寧につくりこみたいですね。塩水がかかるから、材料の制限があるとはいえ。
広いラウンジと別に小さなコーナーも創り、個室以外でゆっくり本が読める場所も良いと思います。
レストランは広いだけでなく、または広さを生かした創りかたで地上とは異なる空間体験の場にしたいです。
建築の空間と近いけど、船ならではの楽しみ方もありますからそこを大事にしたいですよね。
船の内装設計、手がけたいです^^。
上は東京湾クルーズの写真です。海の上は混雑と無縁ですし、非日常で素敵。
冬は甲板に出ると寒いのですが雰囲気が良いので、クリスマス時期の利用もおすすめです。